Title:Astoria Night アストリアの夜
2024/8/31
イーストリバーの対岸、アストリアは常に根強い人気がある地域だ。長年マンハッタンに住み続けた友が、アストリアへ引っ越した。地下鉄で20分という、ほんの隣町でありながら、早朝には鳥の声が聞こえるという。
ここを開発したハレットさんから、出資を頼まれた大富豪のアスターさんは、結局アストリアに住むことはなく、対岸のマンハッタンから、自分の名前の街を眺めて暮らしたという。結果的に、かなり渋った挙げ句の出資額は、500ドル(感覚的には5万円)だったとか。17世紀の話。
建築家の父親が買った、マンハッタン市内のタウンハウスで育った友がいる。1950年代初頭、5万ドル(500万円)だったそうだ。
億の小切手が舞う現代からは、想像もつかないが、屋敷や街の名が簡単に売り買いできた時代は、すぐそこにあった。
瞬きする間に都市は変わり成長する。
Gicleé ジークレー
30th Avenue, Astoria New York 2024
今井庸介
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