Title:クビワペッカリー
2024/1/13
分類:鯨偶蹄目ペッカリー科
英題:Collared Peccary
「窮鼠猫を嚙む」
このことわざは本来ならば弱い動物であるネズミでも、追い詰められれば天敵であるネコに痛手を負わせることがあるという意味ですが、こうしたことは動物の世界で実際に起こりうるものなのです。ライオンに狙われるシマウマやレイヨウも、蹄のキックや角の一撃でライオンに反撃を加えることがあります。
こうした例の中でも私が物凄いと思ったのは南北アメリカに生息しているイノシシに似た動物、ペッカリーの話です。ペッカリーの一番の天敵はジャガーですが、ジャガーは群れからはぐれて1頭だけでいるペッカリーしか襲わないというのです。
それは何故かというと、ペッカリーはイノシシと同様に気性が荒い上に鋭い牙を持っていて、群れで束になればジャガーをあべこべに食い殺してしまうと言われていて、この事例は実際にも確認されています。
ジャガーは普段単独で生活していますから、群れを作るペッカリーの方が数の上で勝っているわけです。食べられる側の動物でも、捕食者に立ち向かう何かしらの武器や手段を持っているものなのです。
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