Title:シマハイエナ
2024/1/12
分類:食肉目ハイエナ科
英題:Striped Hyena
「ハイエナバター」
犬の研究家だった平岩米吉氏(1898~1986)は、犬の他にもオオカミやクマといった野生動物を自宅で飼育していたことが知られていました。その中にシマハイエナも居たのですが、それに関してこう記述しています。ハイエナは肛門付近からベタベタしたものを出してそれを壁等によくこすり付けていた、そして飼っていた犬達はハイエナそのものとは不仲だったが、このベタベタを喜んで舐めていた、というのです。
平岩氏はこれが何だったのか分からなかったそうですが、私はこれを「ハイエナバター」と呼ばれるものだったのではと考えています。ハイエナは縄張りを主張するのに、ハイエナバターを草や岩などにこすり付けることを習慣にしているのです。このハイエナバターは言わばハイエナと近縁の動物、ジャコウネコが出す香水の原料になる臭い液体「麝香(じゃこう)」に近いものではと私は考えています。
名前はバターとは言っても、これはとても強烈なニオイがするそうなので、犬は大丈夫でも人間は間違えてもパンに塗って食べようとは思わない方が身のためでしょう。
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